■皮膚カンジダ症
<症状>
- 皮膚に少し盛り上がって地図状に広がる、ピンク色の湿疹ができます。
- かゆみや痛がゆさの強い皮膚炎です。
<種類>
- 口の中にできる(口腔カンジダ症)
- 口もとにできる(口角びらん症)
- ささくれをよく起こす人などの爪にできる(カンジダ性爪囲炎)
- 指の間にできる(カンジダ性指趾間びらん症)
- 乳房の下や腋の下などにできる(分芽菌性間擦疹)
- 赤ん坊や寝たきり老人のおむつ使用によってできる(乳児寄生菌性紅斑)
- 外陰部にできる(外陰部カンジダ症)
<原因>
- 真菌の一種であるカンジダ菌に感染して皮膚が炎症を起こす病気です。
- 汗をかいたり、皮膚を不潔にしたり、温度や湿度・摩擦などによって発生することもあります。
- カンジダ菌は、口腔内や膣内、消化管などに生息しています。健康な時は特に問題ないのですが、体の抵抗力が弱まったりすると表にでやすくなります。
- 糖尿病や白血病などで抵抗力が弱った時、抗性物質乾燥や副腎皮質ステロイドを長期に使用している時にも起きることがあります。
<治療>
- 患部を乾燥させて、清潔にし抗真菌薬のクリームを塗布します。
- 患部を清潔にし、薬を塗れば通常は1~2週間で治ります。
- 乳児の場合は、おむつかぶれと思い込んで抗菌薬や副腎皮質ステロイドをの外用薬を使用すると症状を悪化させてしまいます。小児科や皮膚科を受診し、原因を確かめてから治療しましょう。