膀胱炎

■膀胱炎

<症状>

  • 尿道口から細菌が入り込み、その細菌が膀胱で増殖すると、炎症を起こし膀胱炎となります。(主な菌として、大腸菌、ブドウ球菌、レンサ球菌などです。)
  • 普段は膀胱内に細菌が入ってきても、免疫力が普通にあれば排尿に伴う自浄作用によって膀胱炎になる事はありません。
  • 膀胱炎は女性に多い病気です。(女性は、尿道口が約4~5センチと短く肛門に近い為、尿道口から細菌が侵入しやすいとされています。)
  • 膀胱炎には急性慢性があり、また膀胱結核や腎結核などによって引き起こされる特殊な膀胱炎もあります。
  • 急性膀胱炎の症状として、以下の3つが主症状としてあげられます。
  • 排尿痛
    • 膀胱が収縮する時に、炎症を起こした膀胱粘膜が収縮の刺激を受けて痛みが発生します。
  • 頻尿 
    • 炎症を起こしている粘膜の刺激を尿意と感知して、頻回にトイレに通うことになります。
  • 尿の混濁
    • 細菌の繁殖により尿中に白血球が排泄されたり、炎症部分の分泌物や粘膜の剥がれ落ちたものが混じって濁ります。炎症部分の血管が破綻すると血尿になります。
  • 慢性膀胱炎は、急性から転じる事が多く、膀胱炎を何回も繰り返す様だと慢性化が疑われます。
  • 慢性膀胱炎は、急性に比べて症状は軽いのですが、排尿時の不快感や痛み、尿の濁りなどが長引くのが特徴です。

<原因>

  • 大腸菌などの細菌が膀胱内に入り込み、炎症を起こすため
  • 排尿を我慢しすぎる
  • 下腹部を冷やして頻尿になり、膀胱に無理を与えた時
  • 下痢や生理の後で、外陰部が不潔になった時
  • 性交渉の後、排尿せずにそのまま過ごした時
  • 風邪、ストレス、過労などにより免疫力が低下した時

<予防>

  • 多めに水分を摂取します。
    • 尿量を増やして、細菌をうすめて洗い流します。夏に膀胱炎が多いのは、汗をかくことによって尿量が減る為です。
  • 尿を長く我慢しない様にします。
    • 細菌の繁殖時間を短くし、膀胱粘膜の抵抗力を落とさぬ為です。
  • 下腹部を冷やさない様にします。
    • 冬に膀胱炎になるのは、下腹部への血液の流れが悪くなって冷える為です。
  • ストレスや過労を避ける様にします。
    • 全身の抵抗力を落とさない為です。
  • 外陰部を清潔にします。
    • 細菌の侵入量を少なくする為です。
    • 排便の後は、前から後ろに拭きます。

<治療>

  • 水分をできるだけ多く取って、膀胱の細菌を洗い流すと1~2週間位で軽減します。(しかし、アルコール類は禁物です。)
  • それでも改善しない様であれば、泌尿器科を受診し抗生物質を飲むと通常3日位で治ります。
  • 膀胱炎を繰り返していると、膀胱から尿管、次に腎盂とさかのぼって腎盂腎炎を起こす事があるため注意して下さい。(単に腎盂炎と呼ぶこともあります。)
  • 自覚症状が無いのに、尿中に多数の細菌が認められることがあります。尿中に細菌があっても膀胱粘膜に炎症が起こっているわけではありません。尿中に赤血球が混入している様だと急性、白血球が混入している様だと慢性の膀胱炎が考えられます。ちなみに、腎盂腎炎では、白血球が著しく増加します。

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