急性腸炎

■急性腸炎

<症状>

  • 急激に大腸や小腸に炎症が起こり、腹痛や下痢、発熱や嘔吐などの症状が急速に悪化します。

<原因>

  • 感染性と非感染性に分けられます。
  • 感染性腸炎では、O-157、コレラ菌、赤痢菌、サルモレラ菌、腸炎ビブリオ、ポツリヌス菌などの細菌や、ノロウイルス、ロタウイルスなどのウイルスが原因となります。
  • 非感染性腸炎では、サバやエビなどの魚介類や卵などの特定の食品に対するアレルギー反応や、暴飲・暴食、寝冷えによる寒冷刺激、抗生物質などの服用による薬剤性の刺激などにより腸管に炎症を起こすことが原因となります。
  • 水っぽい便で粘液の混じる場合は小腸に病変の疑いがあり、便の表面に粘液が見られるときは大腸の病変を疑います。
  • ロタウイルスでは、米のとぎ汁のような白色の下痢便がみられます。

<治療>

  • 細菌やウイルスが原因の場合は、下痢によって病原体を早く体外に排出できるため、下痢止めは使用しません。
  • 脱水予防としてスポーツドリンクの摂取します。
  • 食事では、冷たいものなど胃や腸を刺激するものは避け消化吸収のよいものを摂取します。(牛乳、コーヒー、辛いもの、天ぷら、肉、炭酸飲料などは避けます。)
  • 下痢や嘔吐がひどい場合は、脱水症状を起こす危険性があるため、入院して点滴治療を行ないます。