■多汗症
<多汗症とワキガの違い>
- 多汗症
- 手のひらやワキの下、足の裏などに過剰な汗をかく事を多汗症といいます。(特に、緊張した時に汗の量が増えます。)
- ワキの下には、エクリン腺とアポクリン腺という2種類の汗腺があります。その中のエクリン腺は、臭いの無いサラサラした汗を分泌し、これが緊張などによって増えた状態が多汗症となります。
- 分泌される汗の成分は、99~99.5%は水分で、残りは塩分、乳酸、カルシウムなどのミネラルと言われています。
- ワキガ
- アポクリン腺は、粘度のある汗を分泌し、この汗を細菌がエサとして分解した時臭いを発生させます。これが、ワキガと言われるものです。
- 分泌される汗の成分は、中性脂肪、脂肪酸、コレステロールといった脂質や鉄などが含まれていると言われています。
<多汗症の原因>
- はっきりと解明されていません。
- 交感神経(自律神経のひとつで、新陳代謝を活性化する神経)の機能亢進の状態が続くことで、汗を分泌する腺(エクリン腺)が活性化され多量の汗がでます。
- 興奮したり、緊張したりして汗をかくのは当たり前で、汗は体温調節の機能もあるので、逆に無汗症のほうが問題です。
<多汗症の治療>
- 食事は、出来るだけ動物性脂肪を避け、野菜や大豆製品を心がけると良いとの事です。特に納豆や豆腐に含まれる「イソフラボン」は、発汗抑制作用があり、多汗症対策になります。
- 手のひらに水溜りができ、手から汗がしたたる程の人は「治療のレベル」といえます。病院に行って医師と相談し、交感神経のブロック手術をする場合もあるそうです。
- その他の手術方法として、様々ありますが、ワキの多汗症の場合は、ワキの下を表面(局所)麻酔して数ミリ切開し、アポクリン汗腺を吸引して取り除きます。その際、一部のエクリン腺と皮脂腺も取れるそうです。
- 多汗症は、精神的な部分(不安や緊張など)が一番関与する為、まずは、気にしない様にして、自律神経の働きを整える事が大事です。
- 手術は、完全ではなく費用も掛かる為、良く考えた方がいいです。