■痔

<症状>

  • 成人の3人に1人が、痔に悩んでいると言われています。
  • 痔には、「痔核(イボ痔)」、「裂肛(切れ痔)」、「痔ろう(あな痔)」の3種類があります。
  • 「痔核(イボ痔)」
    • イボ痔は、2種類あります。
    • 肛門の内側にイボの様なものができるのを「内痔核」といい、大量に出血するする事がありますが、痛みが少ないのが特徴です。
    • それに対して、肛門の外側(触って分かる所)にできるのが「外痔核」で、痛みを伴います。
  • 「裂肛(切れ痔)」
    • 肛門の皮膚が切れたり裂けたりして傷がついたもの。強い痛みがあり出血する事もあります。
  • 「痔ろう(あな痔)」
    • 肛門の周りに膿がたまり、膿が外に流れ出るトンネルができてしまった状態。発熱や痛みがあります。

<原因>

  • 「便秘」
    • 便秘で固くなった便は、強くいきむ事になるので、肛門を傷つけてしまいます。
  • 「下痢」
    • 肛門に刺激が加わる。ヒリヒリと痛くなる事もあります。
  • 「排便時間が長い」
    • トイレタイムは、長くても3分以内にして下さい。
    • 排便時は、肛門に強い圧力がかかって負担となります。
  • 「暴飲、暴食」
    • 腸の健康を悪化させ、便秘と下痢を引き起こします。
  • 「アルコールの取り過ぎ」
    • 血管が拡張して血流量が増え、下血の原因になります。
  • 「座りっぱなしの生活」
    • 肛門がうっ血しやすくなります。
  • 「立ちっぱなしの仕事」
    • 重力で血液が下に集まりやすくなります。
  • 「妊娠、出産」
    • 妊娠すると便秘になりやすく、また赤ちゃんの重さで肛門が圧迫されます。
    • 出産の場合は、出産時に強くいきむ事によって子宮が肛門を圧迫すると共に、静脈も圧迫するためうっ血が起こり痔が悪化します。
  • 「身体の冷え」
    • 特に女性は冷え性の方が多く、肛門周辺の血流が悪くなります。

<予防法>

  • 便秘をしない様にします。食物繊維をとったり、食生活に気をつけていても改善されない場合は、病院を受診して、整腸剤や下剤などを処方してもらうのも良いでしょう。
  • 身体を清潔にします。なるべく、毎日お風呂に入り清潔を保つと共に血行を促します。
  • 刺激物は避けます。
  • 長時間の同じ姿勢は避けます。座りっぱなしなどは、肛門にうっ血をきたすので避けます。
  • トイレは、長くても3分以内に済ませます。

<治療>

  • 「痔についての問診」
    • いつから?どんな症状?痛みはあるか?出血はあるか?など、聞かれます。
  • 「指診」
    • 患者さんは診察台に横になり、医者はゴム手袋をはめ、麻酔のゼリーを人指し指につけ、診察します。
    • 時間は、約1~2分位で終わります。
  • 「肛門鏡による診察」
    • 指診が終わると、肛門鏡による検査になります。これは、麻酔のゼリーをつけた肛門鏡を入れます。肛門をやや広げて、直腸の下部までみます。
  • 全てが終了したら、結果を医者から聞き、薬が処方されます。この時、手術の必要がある人は説明があり、後日手術となります。
  • 現在は手術の方法も、たくさんあると思います。とにかく、痔をそのままにして置くと悪化させるだけなので、病院受診をおすすめします。
  • 女性で痔に悩んでいる人は、女医さんがいる病院もある ので相談してみてはいかがでしょうか。
  • 軽い痔に関しては、市販で売っている薬で効果があると思います。
  • 切れ痔の人は「坐薬」よりも「注入軟膏」の方が良いかと思います。注入軟膏だと、肛門の外側には塗布、内側には注入と便利だと思います。
  • また、食事については、アルコール類、からし、わさび、コショーなどの香辛料は、肛門を刺激するので、なるべく控えます。

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