汗疹(あせも)

■汗疹(あせも)

<症状>

  • あせもには、3種類あります。
  • 1つ目は、水晶様汗疹で、直径1~3mm程度の小さな水疱ができますが、かゆみはありません。
  • 2つ目は、紅色汗疹(こうしょくかんしん)で、赤いぶつぶつの丘疹(きゅうしん)ができ、かゆみをともないます。
  • 3つ目は、深在性汗疹で、熱帯地方でしか見られません。赤みのあまりない平な発疹ができ、かゆみはほとんどありません。たくさんの汗を繰り返しかいているうちに、炎症がだんだん深く広がっていくのが特徴で、このあせもが広範囲にできると汗が十分に出なくなります。その結果、体に熱がこもり熱中症になることがあります。

<原因>

  • 汗腺の周囲に汗がたまり、表皮や真皮を刺激するために起こります。
  • 皮膚の浅いところ(皮膚表面の角層)で汗管がふさがったものは、水晶様汗疹です。
  • 皮膚の深いところ(表皮有棘層)で汗管がふさがったものは、紅色汗疹です。
  • さらに深い真皮内で汗管がふさがったものは、深在性汗疹です。

<治療>

  • 高温多湿や汗をかくような環境を避け、なるべく涼しい所で生活し、自然に治るのを待ちます。
  • 汗腺が詰まらないように、皮膚を清潔に保ちます。
  • 汗をかいた時はきちんとふき取り、こまめに着替えをします。汗を多くかく夏場は、毎日シャワー浴、またはぬるめのお風呂に入りましょう。
  • 紅色汗疹は、ステロイド剤の軟膏を短期間使用します。かゆみをともなう場合は、抗ヒスタミン剤を内服します。
  • 細菌による二次感染を起こしているものでは、抗生剤配合の軟膏を使用します。