慢性腎炎(慢性糸球体腎炎)

■慢性腎炎(慢性糸球体腎炎)

<症状>

  • 血尿、たんぱく尿、むくみなどの症状が1年以上続く状態をいいます。
  • 高血圧をともなうこともあります。
  • 自覚症状はほとんどなく、定期健診で尿検査に異常がみられ発見される場合が多いです。

<原因>

  • 急性腎炎から移行するものもありますが、ほとんどが原因不明です。

<治療>

  • 慢性腎炎(慢性糸球体腎炎)は4種類のタイプがあり、それぞれに応じた治療を行っていきます。
  • 4種類のタイプは、IgA腎症、巣状糸球体腎炎、膜性腎症、膜性増殖性糸球体腎炎であり、これを特定するには腎生検を行います。
  • 腎生検は、腎臓に針を刺して組織を採取して顕微鏡で調べるため入院が必要となります。
  • 治療の基本は、安静、食事療法、薬物療法ですが、タイプによって治療の内容が異なります。
  • 食事療法では、たんぱく質と食塩を制限します。
  • 薬物療法では、副腎皮質ステロイド薬や免疫抑制薬、抗血小板薬、抗凝固薬が使用されます。
  • むくみが強いときには、利尿剤を使用します。
  • 慢性腎炎(慢性糸球体腎炎)が進行すると、腎不全におちいり、人工透析が必要となるため早期発見・早期治療が重要となります。