帯状疱疹

■帯状疱疹

<症状>

  • 水疱が現れる数日前から体調が悪化し、皮膚にピリピリした痛みや不快感を覚えます。(身体の左右どちらか片方に痛みが起こるのが特徴です。)
  • その後、赤い小さな水疱がまとまって出現し、少し触れただけでも激痛が走ります。それが濁って黄色くなった後かさぶたになり、それが取れて治っていきます。
  • ひどい時は潰瘍になることもある為、早めに治療してください。
  • 痛みが始まってから水疱が治るまでの間は、通常、約3週間から1ヵ月です。
  • 水疱は、感染した神経のある領域の皮膚だけに生じます。
  • 帯状疱疹ができる場所は、人によって違いますが、胸から背中にできる人が多いようです。その他、顔、腕、お腹、足などにできる方もいます。

<原因>

  • 1回かかった水疱瘡の原因菌(水痘帯状疱疹ウイルス)が原因で起こる病気です。このウイルスは、水疱瘡が治ってからも神経節などに潜んで休眠し、何年も経ってから症状を引き起こします。
  • 50歳以上の人によくみられます。
  • 疲れストレスなどで抵抗力が落ちている場合に多くみられます。

<治療>

  • 症状を緩和させるために、ウイルスの活動を抑制する(抗ウイルス薬)を内服又は点滴します。
  • 痛みや発疹のひろがりに応じて痛み止めや塗り薬も処方されます。
  • 症状が出たら、できるだけ早い時期に治療を始めるほうが早く治ります。

<帯状疱疹にかかった場合の注意事項>

  • 帯状疱疹が人にうつることはほとんどありませんが、水ぼうそうになっていない人と接触すると、相手が水ぼうそうになってしまう事があります。水疱が治癒するまでは、水ぼうそうにかかっていない子供や妊産婦さんなどには接触しないほうがよいでしょう。
  • 帯状疱疹は、疲れやストレスなどで抵抗力が落ちている場合に多い為、栄養と睡眠を充分にとって無理をしない事が大切です。
  • 患部の痛みに対しては、冷やすとかえって痛みが増してしまいます。できるだけ温めるようにしましょう。
  • 一度帯状疱疹にかかると免疫力がついて再発はないといわれています。しかし身体の免疫機能が低下した場合は、何度か繰り返すこともあります。
  • 後遺症として、神経痛などの痛みが残ることがあります。特に発症年齢が高かったり、症状がひどかった人、治療までに時間のかかった人などは、痛みが残りやすいようです。長い人では数年にもわたる人がいますが、このような場合には、医師の指導にしたがって治療を続けてください。
  • 皮膚は清潔にし、乾いた状態を保ちます。