O脚変形

■O脚変形

<症状>

  • 両足をそろえてまっすぐ立ったときに、両膝の間がアルファベットの「O」のように開き、足の内側のくるぶしはくっついている状態をいいます。
  • 2歳くらいまでの乳幼児ではO脚が普通で、その後成長に伴っていったんO脚とは逆のX脚の傾向が出て、6~8歳頃にはまっすぐになります。それ以降もO脚のまま成長する場合は、くる病やブロント病など病的な場合があります。

<原因>

  • 学童期までの生理的な変形の時期を過ぎてもO脚の場合は、ブロント病が考えられます。
  • ブロント病とは、スネの骨(脛骨:けいこつ)の上部にある成長軟骨の発育異常によりスネの骨(脛骨:けいこつ)が彎曲するために起こります。
  • くる病は、全身の骨に発育異常をきたすために起こります。

<治療>

  • ブロント病の場合は、早期に装具での治療を開始しますが、経過が悪い場合は「矯正骨切り術」が行われます。
  • 両膝の間が大人の指で3本以上離れている場合は、O脚の治療の対象となります。悪化する前に整形外科を受診し治療することが大切となります。