好酸球性肺炎(PIE症候群)

■好酸球性肺炎(PIE症候群)

<症状>

  • 好酸球とは、白血球の一つで体内に侵入してきた異物を排除する免疫系の役割を担っています。この好酸球が、肺に異常に集まって組織を攻撃するために炎症が起こる病気です。
  • 咳や発熱などの症状が1ヶ月程で自然に治るもの、喘息発作をともなうもの、急速に進行して呼吸不全をきたすものがあります。
  • 上記の他、肺だけでなく全身が好酸球におかされ、体重減少や皮疹がみられる病型もあります。

<原因>

  • 薬の副作用や寄生虫による感染、体内でのカビの増殖などが考えられますが、多くは原因不明です。

<治療>

  • すべての病型に副腎皮質ステロイド薬が有効です。
  • 重症の場合は、必要に応じて人工呼吸器で呼吸を管理し副腎皮質ステロイド薬を使用します。