肺気腫

■肺気腫

<症状>

  • 肺には、肺胞とよばれる小さなぶどうの房のよう袋がたくさんあり、絶えず伸縮を繰り返しながら酸素と二酸化炭素のガス交換を行っています。
  • 肺気腫とは、肺胞の細胞が破壊されてくっつき合い、大きな空気の袋(嚢胞)になってまいガス交換ができにくくなる病気です。
  • 一度つぶれてしまった肺胞は、弾力性を失いもとのように伸縮することができなくなります。その結果、呼吸が十分にできなくなり運動時の息切れがみられます。また、風邪などがきっかけとなって症状が悪化して呼吸困難を生じます。
  • さらに進行すると痩せてきたり、心不全も合併します。
  • 肺気腫の患者さんの大半は慢性気管支炎をともなっており、その場合は慢性閉塞性肺疾患(COPD)という病名がつけられます。
  • 慢性気管支炎をともなっている場合、咳や痰、喘鳴などの症状がみられることもあります。

<原因>

  • 主な原因は、喫煙習慣です。
  • たばこに含まれる刺激物質によって気管支や肺が慢性的に炎症を起こしていきます。

<治療>

  • 発病した肺気腫をもとどおりにすることはできません。
  • 主な原因に喫煙があげられているため、まずは禁煙をし病状の悪化を防ぎます。
  • かぜをひくと症状が急激に悪化するため、かぜをひいた場合は早期治療と予防が大切となります。
  • 咳や息苦しさなどの症状を改善するために、気管支拡張薬(β2刺激薬・抗コリン薬)の吸入や内服、炎症を抑えるために抗炎症薬、感染による悪化をくいとめるために抗生物質、痰を出すために去痰薬を使用します。
  • 薬物療法と併せて、残された呼吸機能を効率的に活用するための呼吸リハビリテーションも行われます。
  • 進行していき、薬物療法だけで症状が改善しない場合は、血液中の酸素が著しく低下し呼吸不全になるため、在宅酸素療法が行われます。
  • 自宅に酸素を送る器械を置き、散歩や外出時には携帯用の酸素ボンベを使用します。
  • 肺の負担を軽くするため、腹式呼吸をします。

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