過換気症候群

■過換気症候群

<症状>

  • 「過剰換気症候群」や「過呼吸症候群」とも呼ばれます。
  • 緊張や不安、恐怖などにより、発作的に速い呼吸をしすぎて血液中の二酸化炭素が過度に減少する病気です。
  • 胸がしめつけられる感じや動悸やめまいが起こり、酸欠状態のような息苦しさを覚えます。また、手足のしびれや脱力感に見舞われ、ときにはけいれんも生じ、意識が薄れてしまうこともあります。

<原因>

  • 速い呼吸のしすぎは、主に不安や緊張などからくるストレスによって起こります。
  • 過剰な不安や緊張感から息を吸いすぎて、血液中の二酸化炭素が減ってしまいます。その結果、血液がアルカリ性になり、めまいや手足のしびれなどが生じます。

<治療>

  • まずは、息をゆっくり浅くするようにします。次に、紙袋またはビニール袋を鼻と口に当てがって、吐いた息を再び吸うことを繰り返すペーパーバッグ法をとります。つまり、自分の吐いた二酸化炭素を再び吸い、酸素の吸入量を抑えることで呼吸が楽になります。
  • 不安が強い場合は、抗不安薬が効果的な場合もあります。