過敏性腸症候群

■過敏性腸症候群

<症状>

  • 検査をしても、とくに異常がないのに、便秘や下痢が長期間(2週間以上)続く病気です。
  • 排便前に腹痛をともなうことが多いです。
  • 過敏性腸症候群は、3つの病型があります。1つめは、便通が滞り、お腹が苦しくなる便秘型で女性に多くみられます。2つめは、緊張などで蠕動運動が過剰になり下痢をする下痢型で若い人に多くみられます。3つめは、下痢と便秘を繰り返す交互型があります。

<原因>

  • 多くの場合、不安や緊張などのストレスで、腸管をコントロールしている自律神経に異常が起こり、腸管の動きが鈍ったり活発になったりします。

<治療>

  • まずは、ストレスの原因をはっきりさせ、解消していきます。しかし、改善されない場合は、病院受診し相談してみるとよいでしょう。
  • 腸管の機能を改善するには、暴飲暴食、アルコールの多量摂取を避ける、軽い運動を行う、十分な睡眠をとるなど規則正しい生活を心掛けます。
  • 上記に併せて、腸の働きを整える整腸剤や下痢止め、腸管運動機能調整剤を服用したり、ストレスや不安が強い場合は、抗うつ薬や抗不安薬が有効な場合があります。