虫垂炎(盲腸炎)

■虫垂炎(盲腸炎)

<症状>

  • 一般に盲腸といわれているものです。
  • 青少年期に多くみられます。
  • 虫垂とは右下腹部にある盲腸の先端に付着している長さ約10cmほどの突起したものです。
  • 突然の上腹部の腹痛から始まり、痛みは移動して最終的には右下腹部の虫垂の部分が痛くなります。また、右下腹部痛はしだいに我慢できないほど強くなります。
  • 吐き気や嘔吐・発熱・下痢をともなう場合もあります。
  • 放置すると、虫垂に穴が開き腹膜炎を起こす危険性もあります。

<原因>

  • 大腸菌などの細菌が感染して起きると考えられますが、原因はよく分かっていません。
  • 暴飲暴食や過労、風邪などがきっかけとなることが多いようです。
  • 患者の多くに虫垂の閉塞がみられることから、異物の糞石が詰まって閉塞を起こし、細菌などの感染を誘発している可能性があります。

<治療>

  • 触診・血液検査(白血球やCRPなどの炎症所見)・X線検査・超音波検査など行い、診断が確定すれば開腹による虫垂切除を行います。
  • 通常、手術は1~2時間で終了し手術後1週間程度で退院が可能です。
  • 軽症の場合は、抗生物質などで炎症を鎮め経過をみることもあります。
  • 女性の場合は、婦人科系の病気のこともあり注意が必要です。