■声帯ポリープ
<症状>
- 声質が変化し、嗄声(声がれ)が主症状となります。
- 発声時にのどの違和感があります。また、声を出すときに疲れを感じるようになります。
- ポリープが大きくなると、呼吸に影響がでて、呼吸困難を起すこともあります。
- 歌手やアナウンサーなど声を多用する人や喫煙する人に多くみられます。
<原因>
- 大きな声をだすなど、無理な発声方法が原因としてあげられます。
- 声帯粘膜下の血管が破れて内出血し、何度も繰り返されるために声帯がふくらみポリープを形成するといわれています。
<治療>
- 初期の場合は、保存的治療として声を使わず声帯を安静にします。また、副腎皮質ステロイドの吸入や抗炎症薬の内服で自然治癒することがあります。
- 上記の治療で改善せず、ポリープが大きくなる場合は、手術により切除します。
- 鼻からの内視鏡手術もありますが、全身麻酔で、口から喉頭鏡固定器を挿入して手術用顕微鏡を用いて行う手術が確実といえます。
- 手術後1週間は、全く声を出せないため入院が必要となります。
<嗄声:(させい)について>
- かすれ声、しわがれ声のことをいいます。
- 何らかの原因で声帯に異常が起こり、声質が変化します。
- 異常は大きく分けて2つあります。
- 1つは、声帯がぴったり閉じなくなり、ささやくような声が出ます。
- 2つめは、声帯自体の振動が不規則になるもので、ガラガラ声がでます。
- 嗄声の原因は、声帯結節や喉頭がんなど、のどの病気がほとんどです。