急性副鼻腔炎

■急性副鼻腔炎

<症状>

  • ウイルスや細菌による急性上気道炎(風邪)に続いておこる副鼻腔の粘膜の炎症をいいます。
  • 頬や鼻のつけ根、おでこの辺りに何か詰まった様な違和感が生じます。
  • 風邪症状のほか、頭痛、頭重感、炎症を起こしている副鼻腔周囲の痛みを訴えます。
  • 下を向くと痛みが強くなることがあります。
  • ひどくなると、目の奥にも強い痛みを感じます。
  • サラサラした鼻水から、だんだん濃くなり、膿みのような黄色い鼻汁が出ます。
  • 鼻づまりなど。

<4種類の副鼻腔>

  • 目と目の間にあるのが篩骨洞(しこつどう)
  • おでこにある前頭洞(ぜんとうどう)
  • 頬の下にある上顎洞(じょうがくどう)
  • 鼻腔の奥にある蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)

<原因>

  • 風邪のウイルスによって鼻腔粘膜にダメージを受けたあと、細菌が副鼻腔に感染し炎症を起こしたものです。
  • 咽頭炎、扁桃炎、外傷から細菌感染、また虫歯から感染する炎症(歯性上顎洞炎)も原因として挙げられます。

<治療>

  • 抗生剤や鼻汁の粘りを取る消炎酵素薬を内服します。
  • 痛みがある場合は、解熱鎮痛薬を服用します。
  • 鼻汁をきれいに取ってから、霧状の薬を直接鼻の粘膜にかけるネブライザーを行う場合もあります。
  • 重症になると副鼻腔に膿がたまるので、上顎洞を洗浄して排膿する処置が取られます。
  • 急性副鼻腔炎を放置すると、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)に移行することもあり注意して下さい。