前立腺がん

■前立腺がん

<症状>

  • 初期は、ほとんど症状がなく採血によるPSA(前立腺特異抗原)による検査での早期発見が重要です。
  • しだいに尿に勢いがなくなって出にくくなったり、頻尿(排尿の回数が増える)や残尿感(尿のきれが悪く残尿がある)など、前立腺肥大症とよく似た自覚症状が出現します。
  • 進行すると、急に尿が出なくなったり、血尿がみられる場合もあります。
  • 肺や骨に転移しやすく、咳や腰痛の症状が出て検査したところ、前立腺がんが発見されることがあります。

<原因>

  • 前立腺がんは、65歳以上で増加し老化も大きな要因となります。
  • 尿道に対して、外側に悪性の腫瘍性病変が発生する病気で、男性ホルモンによって、がんの成長が促進されます。
  • 食生活の欧米化により、動物性脂肪の摂取量増加や遺伝的傾向も要因としてあげられます。

<治療>

  • 前立腺がんの治療法には、手術療法、内分泌療法、放射線治療などが有効です。
  • 年齢が70歳以下で初期の場合は、前立腺の全摘除術が行われます。前立腺と精嚢腺を摘出するので、術後は受精は不可能となります。しかし、再発を高い確率で防ぐことができます。
  • 転移のない前立腺がんや手術療法後に再発を来した場合に放射線療法が行われます。
  • 転移のある前立腺がんに対して内分泌療法が行われます。前立腺がんは、男性ホルモンの影響で病気が進むという特徴があるため、男性ホルモンに対抗する治療薬を使用します。
  • 上記の治療で効果がない場合は、化学療法(抗がん剤)も行います。