■包茎
<症状>
- 思春期を過ぎてくると、成長とともに陰茎は徐々に発育して、包皮がムケて亀頭がつねに露出するようになります。
- 包茎とは成長しても、亀頭が包皮に覆われて露出しない状態をいいます。
- 包茎の種類には、仮性包茎と真性包茎があります。
- 仮性包茎は、普段は包皮が亀頭を被っていますが、勃起時や手を使うと亀頭が露出しますが、真性包茎の場合は、包皮口がかなり狭いため勃起時でも亀頭は露出しません。
- 亀頭が完全に包皮で覆われ、自分では亀頭を露出することができない状態をカントン包茎といいます。カントン包茎は放置すると、亀頭部に血が通わなってうっ血し赤紫色に腫れ、壊死する可能性があるため早めの治療・手術をする必要があります。
<原因>
- 仮性包茎は、包皮が過剰で余っていることによって亀頭が露出しないという状態が多いのですが、包皮輪(包皮の口径)が広いため自分で亀頭を露出させることができます。
- 真性包茎は、多くは先天性で包皮輪(包皮の口径)が線維化して狭くなっているものをいいます。
<治療>
- 思春期前後からの真性包茎は手術が必要となります。
- 仮性包茎は、性交渉に支障がなければ手術の必要はありません。しかし、カントン包茎を起こす可能性がある場合は、手術を行います。
- 乳幼児の包茎は、真性包茎でなければ成長するにしたがい自然に治癒するため治療の必要はありません。しかし、包皮と亀頭に癒着がある場合は剥離を行うことがあります。