精巣炎(睾丸炎)

■精巣炎(睾丸炎)

<症状>

  • 急性精巣炎は、発熱とともに陰嚢が赤く腫れ、精巣に激しい痛みを生じます。片側のみの場合が多いのですが、両側の場合もあります。
  • 慢性精巣炎は、痛みや発赤がほとんどなく、睾丸が徐々に腫れてしこりができます。

<原因>

  • 急性精巣炎は、大腸菌やブドウ球菌などの感染で発症することもありますが、ムンプス・ウイルスが原因の流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)にともなって発症することが多いです。
  • 慢性精巣炎は、淋病、梅毒などの性感染症や結核感染による場合が多いのですが、最近は減少しています。

<治療>

  • 細菌性の急性精巣炎の場合は、抗生物質が効果的です。痛みに対しては、消炎鎮痛剤や冷湿布を使用します。(陰嚢は低温に弱いため、直接冷やさないように注意して下さい。)
  • 慢性精巣炎の場合は、原因となている病気の治療をします。しかし、精巣炎が悪化しているときは、精巣を摘出する手術が必要となります。