二次性貧血

■二次性貧血

<症状>

  • 骨髄や赤血球の異常ではなく、別の基礎疾患が原因で、二次的に起こる貧血をいいます。
  • 原因疾患の種類や重症度によって症状の現れ方が異なりますが、全身倦怠感(けんたいかん)、動悸、息切れ、顔面蒼白などの一般的な貧血症状がみられます。

<原因>

  • 原因疾患として、感染症(肺結核、感染性心内膜炎、肝膿瘍など)があげられ、炎症性疾患(関節リウマチなど)、内分泌疾患(甲状腺機能低下症、副甲状腺機能亢進症など)、悪性腫瘍、慢性腎不全、肝硬変などがあります。

<治療>

  • 基礎疾患の治療を最優先します。しかし、鉄欠乏性貧血を合併しているときは、鉄剤による治療もしていきます。
  • 腎不全など、腎疾患に伴う貧血の場合は、赤血球の造血を促進するホルモン(エリスロポエチン)の分泌減少が原因となるため、エリスロポエチンの投与(静脈内注射または皮下注射)が行われます。
  • 内分泌疾患が原因の場合は、不足しているホルモンを補充する治療を行います。