無症候性たんぱく尿・血尿

■無症候性たんぱく尿・血尿

<症状>

  • 多くは健康診断時の尿検査の結果、たんぱく尿と血尿、あるいはそのどちらかが続いていたことがわかります。腎臓の働きそのものは衰えることはありません。
  • 自覚症状は無いことが多いです。
  • たんぱく尿が陽性の場合は、一時的なものか判断するために再検査を行います。
  • 再検査でも陽性の場合は、尿沈査や赤血球数、白血球数などの検査、腎臓や尿路の検査を行っていきます。
  • たんぱく尿が陰性の場合は問題ありませんが、陽性が続く場合は、慢性腎炎に移行する可能性があるため注意して下さい。

<原因>

  • はっきりした原因は不明です。
  • 長時間立っていると、たんぱく尿が出る「起立性たんぱく尿」もありますが、これは特に問題ありません。
  • 上記のほか激しい運動の後や高熱、多食、ストレスなどによりたんぱく尿が出る「運動性たんぱく:機能性たんぱく尿」もあります。

<治療>

  • 原因となった病気が確定している場合は、その治療を行っていきます。
  • 経過観察により、たんぱく尿や血尿が自然に治まることもあります。しかし、1~2割程度の人は慢性腎炎に移行することがあるため、定期的な検査を受けることが大切です。