■サルモネラ菌食中毒(感染型)
<症状>
- 8~48時間の潜伏期間のあと、激しい腹痛や下痢、吐き気、嘔吐、発熱が出現します。下痢は、頻回にみられ脱水症状になる可能性もあるため注意して下さい。
- 上記の症状が数日続きますが、通常は1週間程度で回復します。
<原因>
- サルモネラは、人や動物(鶏、豚、牛、ネズミなど)の腸管に常在する細菌で、食品を介して人に感染する場合がほとんどです。
- 主に鶏肉、牛肉、豚肉、卵などから感染します。この中でも、特に鶏卵や鶏肉からの感染が多発しています。
- 乳幼児の場合は、犬や猫、カメなどの動物から感染する場合もあります。
<治療>
- サルモネラ菌は、加熱に弱いため、調理の際は十分加熱処理をして感染を防ぎます。(70℃1分以上)
- 鶏卵は新鮮なものを購入し、必ず冷蔵庫に保管するようにします。
- 菌を伝染するネズミ、ゴキブリ、ハエなどの駆除も重要となります。
- 抗生物質の使用により、比較的症状が軽減します。まずは、食中毒かなと思ったら病院を受診して下さい。
- 下痢や嘔吐の症状がひどい場合は、脱水症状になる可能性があるため、水分補給や点滴治療を行います。