近視

■近視

<症状>

  • 近いところはピントが合ってよく見えますが、遠くのものはピントが合わず見えにくくなる状態です。さらに度が進むと、近くの物を見るにも支障をきたします。
  • 近視には、良性と悪性があります。
  • 単純(良性)近視
    • 小学校高学年~中学校くらいの成長期に急激に進行し、ほとんどが学校の健康診断で発見されます。
  • 病的(悪性)近視
    • 幼児期の頃から始まり、進行していきます。眼球が引き伸ばされ、眼底そのもののに異変をきたします。網膜や脈絡膜まで引き伸ばされて、ものを見るために不可欠な黄斑部に異常が起こり、視力低下や視野欠損が生じます。
  • 圧倒的に多いのは、単純(良性)近視で、病的(悪性)近視は1%程度です。

<原因>

  • 近視の原因は、2つに大別されます。
    • 1つは、軸性近視で眼軸の長さが長すぎる場合に生じます。通常、眼球の角膜から網膜までの長さが正常であれば焦点が合い問題ありません。しかし、長すぎると網膜の手前でピントが合ってしまい、遠くがぼやけて見えるようになります。
    • 2つ目は、屈折性近視(くっせつせいきんし)で、これは角膜と水晶体の屈折力が強すぎてピントが合わない状態です。
  • 上記2つの異常は、遺伝的な素因に環境要因が重なって生じるといわれています。

<治療>

  • 単純近視の場合は、眼鏡やコンタクトレンズで矯正することで、正常の視力まで矯正できます。
  • 病的近視は、眼鏡をかけても視力は0.1から0.2くらいにしかなりません。
  • 近視を改善する手術として、レーザーを使用する角膜切除術などがあります。しかし、合併症の心配があり、術後数十年たってから不具合が生じることもあり得るため、慎重に検討する必要があります。
  • 日常生活では、目を疲れさせないように注意しましょう。例えば、読書をする場合の照明は、明るすぎたり、暗すぎたりしないようにし、テレビやパソコンは長時間見続けることを避けるといったように気をつけていきましょう。

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