細菌性結膜炎・流行性角結膜炎(はやり目)

■細菌性結膜炎・流行性結膜炎(はやり目)

<症状>

  • 感染後、1週間ほどの潜伏期間を経て、突然結膜の充血がみられます。また、まぶた全体にも腫れがみられ、上下の眼瞼結膜に細かいブツブツができて目やにも多くなります。
  • 目やにが多くなり、角膜に混濁が起きると視力が低下します。耳の前のリンパ節が腫れて痛みをともなう場合もあります。
  • 10日~2週間程度で症状は治まります。

<原因>

  • 細菌性結膜炎は、肺炎球菌、コッホウィークス菌、淋菌などに接触感染したことで起こります。妊婦さんが淋菌の保菌者の場合、分娩時に赤ちゃんの目に感染して発生することがあります。
  • 流行性結膜炎(はやり目)の原因菌は、かぜのウイルスの一種であるアデノウイルス、主に8型の感染で起こります。非常に感染力が強いため、しばしば集団発生することがあります。

<治療>

  • アデノウイルスに対して直接的な効果を示す薬は、今のところありません。
  • 角膜炎を防ぐための副腎皮質ステロイド薬、混合感染を防ぐ意味で抗生物質の点眼薬や内服薬を使用します。
  • この病気は予防がもっとも重要となります。感染がわかったら、目にさわらないようにし、タオルやハンカチ、洗面器など他の人と共用しないようにします。目に触れてしまった場合は、石鹸でしっかり手を洗います。
  • ふだん、よくさわる家具類などは、アルコール消毒するほうがよいでしょう。
  • 急性期の場合は、学校や仕事を休みます。