梅毒

■梅毒

<症状>

  • 梅毒は、コロンブスがアメリカ大陸発見の時にヨーロッパへ持ち帰ったとされおり、日本には16世紀ころに 伝わったのではないかといわれています。
  • 潜伏期間は10日~90日間と言われ、3週間前後で症状が出現するといわれています。
  • 感染から10数年かけて徐々に進行していきます。
  • 症状は、次のような第1期~第4期に分類されます。
  • 第1期(感染後3ヶ月まで)
    • 感染した人と接触した部分(性器、直腸、口など)に、直径数ミリメートルの硬いしこりができ、付近のリンパ節が腫れますが痛みはありません。
  • 第2期(感染後3ヶ月~3年まで)
    • リンパ節内で増殖した病原体が、全身に広がる時期を第2期といいます。
    • 微熱、倦怠感、後頭部の脱毛などが起こり、全身のリンパ節が腫れてバラ色の発疹(梅毒疹)が出ます。
    • バラ色の発疹(梅毒疹)は、いったん消えますが、数ヶ月後に盛り上がったブツブツや膿をもった発疹が出て、出たり消えたりを、約3年間ほど繰り返すといわれています。
    • 3年の間には、発疹が大型になり、体の特定部位に出るようになります。
  • 第3期(感染後3~10年まで)
    • 適切な治療を受けずに、感染後2年~3年経過すると、顔、鼻、唇、舌、筋肉、内臓などに硬いしこりやゴム腫と呼ばれる腫瘤ができます。これらは、周囲の組織を破綻するので、治っても瘢痕になります。この時期を第3期といいます。この時、鼻骨が侵され、鼻が陥没することもあります。
  • 第4期(感染後10年後以降)
    • この時期には、症状もかなりすすみ、細菌に脳や脊髄が侵され、痴呆や進行性麻痺になったり、手足がしびれて歩行障害が起きます。
    • 心臓や血管系が侵されると、大動脈瘤や大動脈炎を起こすこともあります。

<原因>

  • 梅毒トレポネーマという病原体が原因で、性行為によって感染します。妊娠4ヶ月以降の妊婦が感染すると胎児も感染して、先天性梅毒の赤ちゃんが生まれます。

<治療>

  • 治療法は、抗生物質のペニシリンの内服や注射で治療します。ペニシリンのアレルギーのある人には他の抗生物質で治療をします。
  • 症状の出ていない時期を治癒と思い込まず、必要な期間治療を受けて完治させることが大切です。

<血液検査>

  • 梅毒かどうか血液検査で確認します。但し、血液検査は、感染してから6~8週間経過しないと きちんとした判定が出来ません。

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