ドライアイ

■ドライアイ

<症状>

  • 文字通り、目が乾いた状態のことをいいます。
  • 目の乾き、目の疲れ、目のかすみ、目の充血、目の痛み、目のかゆみ、目やになどがみられます。また、日なたに出るとまぶしいといいた症状もともないます。

<原因>

  • 涙腺から十分な量の涙が出なくなり、目が乾いて傷つきやすい状態となってしまいます。
  • パソコン作業などに従事する人に多くみられ、画面を長時間見ることで、まばたきの回数が減って涙の分泌量も減り、目が乾燥してしまいます。コンタクトレンズを長期間装用していても、同様の状態になります。
  • テレビゲームなどを長時間見ている人や、冷暖房の効いた部屋に長時間いる人、精神的ストレスによる涙液の減少も原因としてあげられます。
  • 他には、シェーグレン症候群といって自己免疫疾患の1つで、目や口腔内が乾燥する病気や、スティーブンス・ジョンソン症候群といって角膜が上皮化して皮膚のようになる病気でも涙液の分泌障害が起こり、重度のドライアイから視力障害を引き起こすこともあります。そのため、ドライアイの症状がみられた場合は、一度精密検査を受ける必要があります。

<治療>

  • まばたきの回数が減るために起こるドライアイの場合は、人工涙液やヒアロイン酸配合の点眼薬を用います。
  • 市販の人口涙液は、水分補給の効果しかなく、軽度のドライアイであれば有効です。使用する場合は、防腐剤などの添加剤が入っていないものを選んで下さい。
  • 生活面では、ドライアイと診断された人は、意識してまばたきの回数を増やすようにしたり、適度に目を休ませ休憩していきます。
  • コンタクトレンズを使用している人は、上記の他に、長時間使用しないように注意します。
  • その他、病気によるものに対しては、培養角膜を用いた移植法などが開発されています。