一過性脳虚血発作(TIA)

■一過性脳虚血発作(TIA)

<症状>

  • 脳梗塞を発症しても、症状が24時間以内に消失する状態をいいます。
  • 症状として、片側の手足のしびれ、手足の力が入らず物を落としてしまう、急にめまいがする、うまく言葉がでないなどの症状が出現します。
  • 発作は急激におこりますが、通常は数分か20分程度で自然に消失します。

<原因>

  • 頸動脈にできた動脈硬化からはがれた血栓が脳動脈に流れ込み、脳内の細い血管に一時的に詰まって起こります。
  • 血栓が小さく溶けやすいため、長時間血管をふさぐことはなく、血栓が溶解されると血行が正常になり、症状は改善します。
  • 上記のほか、動脈硬化とは関係なく、血圧が一時的に低下して虚血発作が出現することもあります。

<治療>

  • 自然消失した症状の場合は、治療の必要はありません。
  • しかし、脳虚血を起こした原因が消えたわけではなく、脳梗塞になりやすい状態になっています。そのため、症状が落ち着いたからといって安心せずに、早めに医師の診察を受けることが大切です。