子宮内膜炎

■子宮内膜炎

<症状>

  • 分娩後に起こる産褥性子宮内膜炎では、炎症が重くなると悪寒をともなって高熱が出ます。
  • 不正出血、下腹部痛、下腹部の圧痛、腰痛、排便・排尿痛などもよく見られる症状です。
  • 非産褥性子宮内膜炎では、おりものが増え、血液や黄色い膿が混ざっていることもあります。また、下腹部に不快感を覚えます。

<原因>

  • 子宮の内腔を覆っている子宮内膜に、クラミジアや淋菌、大腸菌、ブドウ球菌、連鎖球菌などの細菌に感染し、炎症を起こしたものをいいます。
  • 産後や流産のあと、中絶後、また高齢の女性に多くみられ、抵抗力が落ちて細菌に感染しやすくなっているために発症しやすいといわれています。

<治療>

  • 流産や分娩後に残留物がある場合は、それを除去して内部をきれいにし、膿がたまっている時は排膿します。
  • おりものを培養し、原因菌を突き止め、殺菌するために抗生物質の注射か内服を行い、症状によっては消炎剤や鎮痛解熱剤を併用します。