パニック障害(不安神経症)

■パニック障害(不安神経症)

<症状>

  • 突然強い不安や死の恐怖に襲われ、激しい動悸や急に起こる息苦しさ、めまい、発汗、吐き気、冷や汗、手足のしびれなどの症状が出現します。多くは1時間以内に回復します。
  • 初めてパニック発作を起こし、病院を受診して検査をしても異常がみつからないことが多くみられます。
  • しかし、パニック発作を繰り返していくと、「また発作が起きたらどうしよう」「エレベーターなど狭い場所に入ると恐怖を感じる」などの不安が強くなっていきます。
  • ひどくなると、電車やバスにも乗れなくなり、1人で外出できなくなります。

<原因>

  • 明らかになっていませんが、信号発生に関与している神経伝達物質(GABA、ノルアドレナリン、セロトニン)などのバランスが乱れることによって生じるといわれています。

<治療>

  • パニック発作を起こりにくくするために、抗うつ薬(三環系抗うつ薬やSSRI)や抗不安薬が用いられます。
  • 上記に加えて、発作を起こす心理的な問題を理解するための精神分析療法や症状があっても不安から逃れず立ち向かう練習をする認知行動療法が行われます。
  • ほかには、森田療法や内観療法なども行われることもあります。
  • 周囲にパニック障害の人がいた場合は、まずは慌てずに、背中をさっすたりして、やさしく声をかけてあげましょう。次に落ち着いた場所に移動し、話を聞くことによって軽減していくため、思いやりをもって接していきます。