躁うつ病(双極性障害)

■躁うつ病(双極性障害)

<症状>

  • 躁うつ病とは、気分が高揚して非常に活動的になったり、逆のうつの状態が交互に現われる病気をいいます。
  • 躁状態では、気分は爽快で自信に満ちあふれ、自分は何でもできるなど誇大妄想を抱くようになります。中には、多額の借金をして社会的に脱線した行動がみられることもあります。
  • 遠慮することがなく傲慢な態度になり、対人関係でのトラブルを起こしやすくなります。そのため、信頼を失い自殺率がうつの状態のときよりも高くなることがあります。
  • 夜間は、ほとんど眠らなくなり、多弁多動になって、1つのことに集中できなくなります。
  • 躁状態は、数ヶ月で治まりますが、しばらくすると逆にうつ状態におちいります。

<原因>

  • うつ病の場合とほぼ同様と考えられており、性格的には、社交的で現実的な考えをもつ人に多いとされています。
  • 遺伝的な要因が大きいとされていますが、明らかではなく、体質的なものや身体状態など様々なものが関与して発症すると考えられています。

<治療>

  • 躁うつ病は、予防することが重要となり気分安定薬を長期に服用します。症状に応じて、抗精神病薬や抗うつ薬も処方されることがあります。
  • 上記の薬を服用することによって、躁状態だけでなく、うつ状態の再発を防ぐことにも効果があるといわれています。
  • 躁うつ病で躁状態にある場合、本人は快適なため病感がなく、治療に結びつけることが難しくなるケースがあります。しかし、周囲を困らせるほどの行為が目立つ場合は、強制的に入院させ治療する必要があります。