味覚障害

■味覚障害

<症状>

  • 食べ物の味がわからない(味覚消失)状態です。
  • 何も食べていないのに苦味や渋味などを感じる(自発性異常味覚)、食物の味が薄く感じる(味覚消失)、本当は甘いのに、苦く感じるなど(異味症)、甘みだけがわからない(解離性味覚障害)、何を食べてもいやな味になる(悪味症)などの症状があります。

<原因>

  • 加齢とともに味覚が鈍くなる傾向にあります。
  • 薬剤によって生じる(薬剤性味覚障害)、食事内容が偏ることで起きる(亜鉛欠乏性味覚障害)、原因を特定できない(特発性味覚障害)全身の病気による味覚障害、うつ病やヒステリー・ストレスなどで生じる(心因性味覚障害)などが原因としてあげられます。
  • 上記の他に、頭部の外傷や口内炎、顔面神経麻痺などが原因となることもあります。

<治療>

  • 特定の疾患によって起きたものは、その病気を治療することで多くは改善します。
  • 食事の内容による味覚障害の場合は、亜鉛を多量に含む食品(蠣、魚卵、緑茶、卵黄、海草、玄米、椎茸、ゴマ、小魚、大根やカブの葉など)をとるようにしたり、亜鉛剤を内服するのも有効です。
  • 薬剤性のものは、投与中止で様子をみます。