■老人性膣炎(萎縮性膣炎)
<症状>
- 血液混じりのおりものが出て、痒みが生じ外陰部がただれることもあります。
<原因>
- 更年期以降は、女性ホルモンが減少し腟のひだが少なくなります。また、腟壁のコラーゲンが少なくなり膣粘膜上皮が萎縮してきます。それとともに、自浄作用も低下し、細菌が繁殖しやすくなります。
- 上記の他、悪性腫瘍で卵巣を摘出した人は、女性ホルモンの分泌がなくなるため、同じ様な症状がみられることがあります。
- まれに、子宮体がんが隠れていることもあるため注意が必要です。
<治療>
- 細菌培養や女性ホルモンの測定、またがん細胞の有無も調べます。
- がんの疑いがなければ、女性ホルモンの膣錠を使用します。細菌感染がひどい場合は抗生物質が入った腟錠を併用する場合もあります。その他、女性ホルモンの補充療法なども行われます。
- 多くは1~2週間の治療で治りますが、1ヶ月程度薬を使用しないと治らない人もいます。