月経前緊張症

■月経前緊張症

<症状>

  • PMS(Premenstrual Syndrome)とも呼ばれます。
  • 月経が始まる数日前(10日位前)から、イライラ・憂うつ・不安・不眠・頭痛・腰痛・下腹部痛・便秘・食欲不振・にきび・むくみ・乳房が張るなどの精神的、身体的症状が現れます。
  • 月経開始とともに症状が軽くなっていくのが特徴です。

<原因>

  • 排卵後、黄体ホルモンの作用を受ける臓器の感受性に問題があるという説があります。
  • また、女性ホルモンの分泌の命令を下す、視床下部が自律神経の調節も行っていることから、ホルモンバランスの乱れが自律神経の不調をきたすとも言われています。
  • その他、環境の変化などによるストレスや不安などの精神的な症状、社会への不適応など心理的要因がかかわっていることも考えられています。

<治療>

  • 子宮筋腫や子宮内膜症でも似たような状態になることがあるため、内診や超音波検査が行われます。
  • 月経前緊張症と診断がついた時は、症状に応じた治療が行われます。
  • 薬物療法としては、ホルモン剤、安定剤、漢方薬などが使用されます。なお、いろいろな症状があっても、我慢できる程度であれば、とくに治療の必要はありません。
  • イソフラボンという大豆に含まれる成分が、月経前緊張症の軽減に効果があることがわかっているそうです。