骨盤腹膜炎

■骨盤腹膜炎

<症状>

  • 震えを伴う39℃以上の発熱、下腹部痛、吐き気などが起こります。
  • 悪化すると、卵管や卵巣、子宮と腸管などが癒着して、そのすき間に膿瘍ができ、下腹部痛、腹部膨満感、下痢、便秘などがみられます。
  • 骨盤腹膜炎の起こった部位に近いほど圧痛を感じます。
  • 子宮や卵巣の圧痛、腫瘤やしこりをともなうこともあります。

<原因>

  • 子宮付属器炎(卵管炎、卵巣炎)が悪化して、炎症が骨盤腹膜にまで広がってしまった状態です。
  • 流産や、分娩後に子宮内膜炎を起こしたあとは、卵管炎や卵巣炎になりやすく、それが波及することもあります。
  • 上記の他、最近では、性感染症のひとつであるクラミジア感染によるものが多くなっています。また、子宮内避妊器具を交換せずに長期間装着していると、発症することがあります。

<治療>

  • 入院して、抗生剤で治療します。
  • 上記で軽快しない場合は、膿瘍を切開する手術を行います。