遅発月経

■遅発月経

<症状>

  • 16~17歳以降に初潮を迎えるもので、晩発月経ともいいます。
  • 遅発月経、11歳を迎えても乳房発育が始まらない、13歳を迎えても恥毛の発毛が始まらないの全てをみたす場合を遅発思春期といいます。

<原因>

  • 遺伝的・体質的なものがありますが、視床下部や脳下垂体に異常があり、女性器の発育が遅れる場合があります。
  • 遅発月経は、そのまま原発性無月経へと移行するものが多いといわれています。
  • 遅発月経のうち原発性無月経へ移行せず、初経が自然に来るものは体質性のものであり、いわゆる明白な原因というものはなく、単に初経の時期が遅れただけと考えてよいでしょう。
  • まれに、卵巣に異常があって初潮が遅れる場合もあります。

<治療>

  • 体質的な遅発月経の場合は治療は不要ですが、発育不全や卵巣の異常が原因でないことを検査して確かめる必要があります。
  • 脳や卵巣に異常がある場合は、ホルモン療法が行われます。