急性化膿性乳腺炎

■急性化膿性乳腺炎

<症状>

  • 産後2~3週間たってから起こることが多く、38℃以上の高熱、乳房の痛みや腫れ、熱感をともないます。
  • 感染が進行すると乳腺内に膿瘍(のうよう)ができて、乳汁にうみが混じることもあります。また、腋の下のリンパ節が腫れることもあります。

<原因>

  • うっ滞した乳汁や陥没乳頭によって乳管内にたまった分泌物に、乳頭の小さな傷から細菌が侵入し感染します。多くは、赤ちゃんの乳歯により、母親の乳首に小さな傷ができ、細菌が侵入し、炎症を起こします。
  • 原因菌は、多くが黄色ブドウ球菌です。

<治療>

  • 炎症を起こしている場合、授乳は中止します。
  • 炎症を起こしている側の乳房を冷やすことで、一時的に痛みを緩和できます。
  • 急性化膿性乳腺炎であると診断された場合、消炎鎮痛薬と抗生剤を使用し治療していきます。
  • 膿瘍がある場合は、切開して排膿していく必要があります。