■慢性胃炎
<症状>
- 胃の粘膜に炎症が生じている状態をいいます。
- 無症状のことが多いのですが、空腹時や夜間に起こる胸やけ、胃のもたれ、不快感、食後のむかつき、食欲不振などの自覚症状があることもあります。
<原因>
- 胃粘膜にある胃液分泌線が萎縮するために炎症が起こりますが、萎縮が起きる原因はわかっていません。
- 患者の多くが、ヘリコバクター・ピロリ菌に感染していることから、慢性胃炎の発症や再発に深く関係していると思われます。
- また、急性胃炎と同様で、お酒の飲みすぎ、コーヒー、香辛料などの刺激物の摂取、タバコなども関係します。
<治療>
- 胃腺の委縮を完治させる方法はなく、対症療法を行っていきます。
- 胃酸の分泌を抑える胃酸分泌抑制剤や胃粘膜を保護する胃粘膜保護剤を服用します。
- 胃もたれに対しては、胃の働きを促進する薬を用います。
- 食生活では、お酒やコーヒー、香辛料など胃粘膜を刺激しやすい食品を避けます。
- ヘリコバクター・ピロリ菌に感染している場合、除菌療法を行います。