性器ヘルペス感染症

■性器ヘルペス感染症

<症状>

  • 感染後3~7日の潜伏期の後に、性器に痛みをともなう小さな水疱ができます。男性では、亀頭、陰茎などに、女性では陰唇、膣、会陰部などに小さな水疱が多発します。
  • 初感染の場合は、頭痛、発熱、筋肉痛などの全身症状を伴うことが多いです。
  • 水疱は、強い痛みのピークが3~4日続きますが、やがてかさぷたになって2~4週間で自然に治ります。しかし、数週間から数ヶ月後に再発することがしばしばあります。
  • 妊婦が感染すると、胎児に感染して死産になったり、奇形児が生まれることがあります。

<原因>

  • 単純ヘルペスウイルスⅡ型に感染して起こります。
  • 症状が消えても、ウイルスが神経節の中に潜伏して、体力が低下したときなどに再発を繰り返します。また、口唇ヘルペスを起こすⅠ型のヘルペスウイルスによる性器への感染もみられます。

<治療>

  • 抗ウイルス薬のゾビラックスを内服するか、患部に軟膏を塗布します。
  • 感染していれば、症状が出ていない時期でもウイルスを排泄している可能性があります。自分で気付かないうちにパートナーにうつしていることもあるため注意して下さい。