■足白癬(足水虫)・手白癬(手水虫)
<症状>
- 白癬菌の増えやすい夏には症状の悪化が多く見られるのが特徴です。
- 足白癬は、「趾間型」、「小水疱型」、「角質増殖型」に分類されます。
- 「趾間型」
- 指の間がふやけたり、ただれてきます。
- 激しいかゆみを伴います。
- 冬は症状が治まりますが、夏になるとまた再発するケースが多いです。
- 「小水疱型」
- 足の裏や足の縁などに小さな水疱ができます。
- これも夏に悪化し、むれると激しいかゆみが出てきます。
- 「角質増殖型」
- 足の裏などの角質が厚くなりガサガサになります。
- かゆみがないので、水虫と気づかないこともあります。
- 冬の方が乾燥でひび割れ等を起こします。
- お年寄りに多いです。
<原因>
- 皮膚の角質や爪などを形成する蛋白質(ケラチナミン)を好む真菌が足や手の皮膚に感染して生じる病気です。
<どんな人に多いの?>
- 汗を多くかく人
- 靴を長時間はいて足が蒸れやすい人
- 高齢者
- 糖尿病などで免疫力が衰えている人
- 副腎皮質ステロイド薬を長期に使用してきた人
<診断>
- 診断には顕微鏡検査で白癬菌を確認します。
<治療>
- 水虫では、抗真菌薬というカビを殺す軟膏やローションを使用します。
- 症状の出ているところのみでなく、足の裏と指の間など全体に塗るのが好ましいと思われます。
- 清潔を保ち、高温多湿の状態(蒸れる事)はできるだけ避けます。
- 感染源となる可能性が高いスリッパ・浴場の足拭きマットなどは、頻回に取り替える様にして下さい。
■爪白癬(爪水虫)
- 爪に白癬菌(いわゆる水虫菌)が侵入して起こる病気です。(爪の中に大量の白癬菌が存在します。)
- 爪の色が白く濁り厚みが増して変形してきます。
- 痛みやかゆみを伴わないため、気づくのが遅くなる場合があります。
- 治療には、足白癬と同様に抗真菌薬というカビを殺す軟膏やローションを使用します。しかし、塗り薬では爪の深いところにいる白癬菌にまで届かないため、抗真菌剤の飲み薬を用いる場合もあります。