肺炎(マイコプラズマ肺炎など) | 看護師が作成する病気・症状サイト

肺炎(マイコプラズマ肺炎など)

■肺炎

<分類>

  • 肺に起こる炎症のことで、細菌やウイルスなどに感染して発症するものをはじめ、アレルギー反応や薬の副作用として起こるものもあります。
  • 医学が発達した現在、肺炎は恐れる必要のない病気になりましたが、65才以上の高齢者は命に関わるので注意して下さい。
  • 肺炎の死亡者の95%は65才以上の高齢者といわれ、現在日本人の死亡原因の4番目に位置しています。
  • 肺炎の分類の仕方のひとつに、市中肺炎(在宅肺炎)と院内肺炎、また細菌性肺炎と非細菌性肺炎(非定型肺炎)があります。
  • 「市中肺炎」(在宅肺炎)
    • 普通に生活している健常者が肺炎を急に発症するものです。
    • 細菌性肺炎、非定型肺炎、その他結核性などがあります。
  • 「院内肺炎」
    • 病院に入院している人が罹患する、いわゆる院内感染をいいます。
    • 細菌性肺炎、真菌性肺炎、その他サイトメガロウィルス、カリニ原虫などがあります。
  • 「細菌性肺炎」
    • 熱、咳、痰、呼吸困難に加えて黄色い痰が出ます。
    • 緑膿菌をはじめとするグラム陰性桿菌、黄色ブドウ球菌、インフルエンザ菌、A群溶血性連鎖球菌、レジオネラ菌、肺炎球菌などの細菌が原因となります。
      患者の半数近くは「肺炎球菌」によるもので、一番患者数が多いといわれています。
      「肺炎球菌」は健康な人の鼻や喉に定着していることが多い細菌です。
      「肺炎球菌」は通常は1ヶ月~1年半程度定着し、何も起こさず消滅する事も多いが、免疫力や体力が低下している場合に増殖して肺炎球菌感染症を発症する事があるので注意して下さい。
    • ペニシリン系、セフェム系抗生物質が治療の主体となります。
    • 予防には肺炎ワクチンが使用されています。
  • 「非定型肺炎」
    • クラミジア、マイコプラズマ、インフルエンザウイルス、レジオネラ等が原因となります。(以下、詳細に説明します)
    • テトラサイクリン系、マクロライド系、ニューキノロン系抗生物質が使用されます。

■クラミジア肺炎

<症状>

  • 発熱と痰を伴わない「コンコン」という乾性の咳が主な症状で、特に咳が長期間続くのが特徴です。その他鼻汁や咽頭痛もみられることがあります。

<原因>

  • クラミジア・ニューモニエという微生物が原因です。
  • 飛沫感染して起こる肺炎で、感染してから約3~4週間後に発症します。
  • 子供や若い人に多くみられます。

<治療>

  • 抗菌薬の服用で軽快し、重症化することはありません。しかし、服薬を自己判断で中止すると再発しやすくなる為、指示通り服用しましょう。

■マイコプラズマ肺炎

<症状>

  • 激しい乾性の咳や喉の痛みが長期間続き、発熱や関節痛、目の充血などを伴うこともあります。
  • 経過中に発熱が続き、嘔吐や激しい頭痛を伴う場合には、髄膜炎になっている可能性が高いので注意を要します。その他、溶血性貧血や中耳炎を引き起こすこともあります。

<原因>

  • マイコプラズマという微生物が原因です。
  • 飛沫感染して起こる肺炎で、感染してから約2~3週間後に発症します。
  • 特に、子供や若い人に多いが、高齢者にもみられます。

<治療>

  • 早期にエリスロマイシンなどの抗菌薬を服用すると、熱が下がり肺への感染も抑えられます。
  • マイコプラズマは、マイコプラズマ症状が治まってもすぐに死滅するわけではなく、1ヶ月以上体内にとどまることがあります。
  • 感染を防ぐためにも、マスクをつけ手洗いとうがいを励行してください。

■ウイルス性肺炎

<症状>

  • 初期には上気道炎(咽頭、喉頭などの炎症)、続いて下気道炎(気管、気管支などの炎症)が起こります。
  • 次に、発熱、頭痛、咳、痰などの症状が現れます。

<原因>

  • 感染の原因となるウイルスには、インフルエンザウイルス、水痘ウイルス、パラインフルエンザウイルスなどがあります。
  • 上記のウイルスが、鼻や口から侵入し発症します。
  • 乳幼児や高齢者に多くみられます。

<治療>

  • 原因ウイルスの種類が特定され、そのウイルスに有効な薬がある場合は、それを服用します。
  • 上記に併せて、鎮咳薬や解熱薬を用いた対症療法を行います。
  • 予防として、慢性疾患がある人や高齢者などは、インフルエンザワクチンを接種する方法もあります。

■レジオネラ肺炎

<症状>

  • 軽症で感冒タイプのポンティアク熱と呼ばれるものと、重症のレジオネラ肺炎を起こすもの2種類があります。前者は頭痛、発熱、筋肉痛、関節痛、下痢などの症状がみられ5日以内に自然治癒します。後者は高熱、悪寒、筋肉痛、吐き気、意識障害などの症状がみられます。

<原因>

  • レジオネラという細菌が原因です。
  • レジオネラ菌の潜伏期間は2~10日間です。
  • レジオネラ菌は、土中に生息する細菌ですが、以下のようなところでも発生します。
  • 実社会で発生する可能性があるのは、24時間風呂、温泉、公衆浴場、サウナ、プール、空調設備(エアコン)の水冷冷却塔、加湿器、給湯設備、噴水などです。
  • 肺の中に吸引することにより感染することがあ