かぜ症候群(普通感冒)

■かぜ症候群(普通感冒)

<症状>

  • 上気道(鼻腔、咽頭、喉頭、扁桃など)に急性炎症が起こる病気で、普通感冒ともいいます。
  • 鼻汁、喉の痛み、咳、痰、発熱、頭痛などの症状をはじめ、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感、嘔吐、下痢などの症状をともなうこともあります。
  • 普通感冒は、比較的症状が軽いのが特徴で、体力が低下していなければ1週間程度で回復します。

<原因>

  • 手についた病原体や風邪をひいた人の咳やくしゃみが、鼻や口から侵入して上気道に付着して感染すると発症します。
  • ほとんどはウイルスの感染によるもので、代表的なものにはライノウイルス、RSウイルス、アデノウイルスなどがあります。
  • 上記のほかに、溶血性連鎖球菌や肺炎球菌などの細菌が原因となる場合があります。細菌性感染のほうが症状が重く肺炎を併発することもあります。

<治療>

  • まず、睡眠を十分とって安静にし、保温・保湿に注意していきます。
  • 消化のよい食事による栄養補給や水分補給を心がけます。
  • かぜの約90%はウイルスが原因で、直接作用する薬がないため、対症療法が主体になります。
  • 発熱や喉の痛みに対しては、消炎鎮痛薬が使用されます。(ピリン系やアスピリンなどおの消炎鎮痛薬は副作用に注意が必要です。)
  • 細菌感染の場合は、抗生物質の服用が効果的です。
  • かぜの予防としては、外出後の手洗いとうがいを習慣づけることが効果的です。