嗅覚障害

■嗅覚障害

<症状>

  • においを正しく嗅ぎとれなくなる事をいいます。
  • においそのものが感じ取れなかったり、においが薄くしか感じ取れない場合があります。
  • 上記とは反対に、においを強く感じすぎたり、全てのにおいが悪臭に感じる場合もあります。
  • 何もにおわないのに、においを感じる場合もあります。

<原因>

  • アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などで鼻粘膜が腫れたり、鼻茸(はなたけ)ができることによって嗅神経までにおいの粒子が届かなくなると、においを感知することができなくなります。
  • 外傷やウイルス感染、頭部手術の後遺症、抗癌剤などの副作用などで神経が障害された場合も嗅覚障害が生じます。
  • その他として、先天的な障害や脳の障害、神経症、統合失調症、薬物障害でも嗅覚障害が生じる場合があります。

<治療>

  • 鼻鏡検査で鼻の中の観察をし、レントゲンなどで副鼻腔炎やポリープが無いかを調べます。また、嗅覚検査でどの程度におわないかを調べます。
  • 鼻炎、副鼻腔炎、鼻アレルギーがある場合は、その治療を行います。
  • 治療としては弱った神経を修復するために、神経を保護するビタミンB12の内服がよく用いられます。また、ステロイドの点鼻薬や内服を用いる場合もあります。
  • 鼻中隔彎曲症、鼻茸(はなたけ)、鼻の腫瘍などがある場合は手術を行います。