胆石症

■胆石症

<症状>

  • 肝臓で作られた胆汁は、胆管を通って十二指腸に放出されます。この胆汁をためる袋を胆嚢といい、胆汁の通り道を胆道といいます。胆石とは、胆嚢や胆道にできる石(結石)のことをいいます。
  • 胆嚢に結石がある場合は胆石症(胆嚢結石症)、総胆管にある場合は総胆管結石症、肝臓内胆管にある場合は肝内結石症といいます。
  • 胆石症の原因となる結石の6~7割はコレステロールを主成分としたコレステロール結石で、そのほかビリルビンカルシウムを主成分とした色素結石があります。
  • 結石が胆嚢内にある場合は無症状のことが多いのですが、胆汁が十二指腸に流れる時に、結石も一緒に移動し胆嚢管内でつまると、右上腹部に仙痛(痛みが強くなったり弱くなったりする)が起こり、右肩や背中に重い痛みを感じることがあります。
  • 食後30分から2時間くらいの間に発作が出現するのが特徴で、仙痛は通常1時間程度で治まります。
  • 結石によって胆道が閉塞してしまい、胆汁が十二指腸へ流れなくなると黄疸が出現してきます。

<原因>

  • 胆汁中のコレステロールが何らかの原因で結晶化してコレステロール結石ができます。
  • 上記のほか、肥満、加齢、食生活の欧米化、遺伝的素因などが危険因子としてあげられます。
  • 性別では、女性が男性の2倍といわれています。

<治療>

  • 胆石は認められるが自覚症状がない場合は、治療の必要はなく経過観察していきます。しかし、胆石症と診断された場合は、暴飲暴食を避け、脂肪の少ない食事に変更し発作を起きにくくすることが大切です。
  • 仙痛発作が出現した場合は、鎮痛薬で痛みを抑えます。しかし、発作を繰り返す場合は、胆石を溶かす飲(胆石溶解薬)を服用したり、腹腔鏡を使って胆嚢を摘出していきます。
  • 腹腔鏡手術が無理な場合は、開腹手術が行われます。

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