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大腸がん

■大腸がん

<症状>

  • 大腸にできるがんには、結腸がんと直腸がんがあります。結腸のうち、がんが最もできやすいのはS状結腸です。
  • 早期のがんでは、ほとんどが無症状です。
  • S状結腸や直腸に発生したがんの場合、血便、便が細くなる、便通異常(下痢や便秘の繰り返しなど)、残便感、排便時の腹痛などの症状が出現します。
  • 肛門から離れた盲腸や上行結腸など、直腸から離れた部位に起きるがんの場合は症状が現れにくく、発見が遅れる傾向があります。がんが大きくなり腹部膨満感や痛みを伴うしこりがが触れる、貧血や全身倦怠感、体重減少などが出現して、はじめてがんとわかることがあります。

<原因>

  • がん発生の直接の原因は不明です。
  • 大腸がんの家族歴がある人に多く発病しており、リスク要因になります。
  • 食生活の欧米化や食物繊維の摂取不足、動物性脂肪の摂取量増加、肥満なども関連があるといわれています。

<大腸がんの病期(ステージ)>

  • 大腸がんには、「デュークス分類」と「ステージ分類」が使われます。
  • 「デュークス分類」
    • デュークス A (95%): がんが大腸壁内にとどまるものをいいます。
    • デュークス B (80%): がんが大腸壁を貫くがリンパ節転移のないものをいいます。
    • デュークス C (70%): リンパ節転移のあるものをいいます。
    • デュークス D (10%): 腹膜、肝臓、肺などへの遠隔転移のあるものをいいます。
  • 「ステージ分類」
    • 0期: がんが粘膜にとどまるものをいいます。
    • I期: がんが大腸壁にとどまるものをいいます。
    • II期: がんが大腸壁を越えているが、隣接臓器におよんでいないものをいいます。
    • III期: リンパ節転移のあるものをいいます。
    • IV期: 腹膜、肝臓、肺などへの遠隔転移のあるものをいいます。

<治療>

  • 大腸がんは早期に発見し、がんを取り除けばほぼ完治するといわれています。そのため、年に1度検査することが大事です。 
  • 検査では、便潜血反応検査(2日法)を行うことが一般的です。
    • 便潜血反応検査(2日法)は、2日分の便をそれぞれの容器に入れ病院に持って行き、約1週間後に結果が出ます。
    • 便潜血反応検査(2日法)で、(+)と出た場合には、注腸造影検査(バリウム検査)や大腸内視鏡検査が行われます。
  • 大腸がんが発見された場合には、原則として、外科的にがん細胞を切除します。
  • 大腸がんが小さく早期の場合は、肛門側から行う「内視鏡的ポリープ切除術(ポリペクトミー)」や「内視鏡的粘膜切除術(EMR)」によって切除します。内視鏡的治療が困難な大きなポリープや早期がんを対象とした「腹腔鏡下手術」も行われています。
    • 「内視鏡的ポリープ切除術(ポリペクトミー)」:茎のあるポリープを認めた場合にワイヤーで引っかけて締めて高周波電流で焼き切除します。
    • 「内視鏡的粘膜切除術(EMR)」:茎が無く平坦なポリープや腫瘍の場合に、理食塩水を注入して粘膜を膨らませて高周波電流で焼き切除します。
    • 「腹腔鏡下手術」:がんが盲腸や上行結腸、S状結腸、上部直腸に位置している場合に多く行われます。
  • 結腸がんの場合、リンパ節の切除とともに結腸切除術が行われます。
  • 進行がんの手術後には、再発予防として補助化学療法が行われます。また、手術が不可能な場合や再発に対しても化学療法が行われます。
  • なお、大腸がん、結腸がん共に、手術前の腫瘍の縮小や、外科的切除が困難な場合には、放射線療法が行われます。