■ブドウ球菌食中毒(毒素型)
<症状>
- 汚染された食品を食べて約3時間後に、吐き気や嘔吐、腹痛をともなう激しい下痢がみられます。
- 毒素の量にもよりますが、まれに発熱やショック症状をともなうことがあります。
- 経過は比較的良好で、数日で症状は軽快します。
<原因>
- 動物や人間の皮膚に広く潜在しているブドウ球菌が、手指を介して食品を汚染します。
- 食品中で繁殖して毒素(エンテロトキシン)をつくり出します。
- お弁当やおにぎり、寿司、サンドイッチなどに発生する場合が多いです。
<治療>
- 症状に対し、水分補給が大切となりますが、口からとることが困難な場合は、点滴治療を行います。
- 毒素(エンテロトキシン)は、耐熱性のため加熱処理をしても予防になりません。そのため、普段より手洗いを徹底し、手指に傷がある人は直接触って調理しないよう注意していきます。
- 調理後は早めに消費するように心掛けます。