■狂犬病
<症状>
- 狂犬病にかかった動物にかまれ、傷口よりウイルスが体内に侵入することによって生じます。
- 通常1~2ヶ月間の潜伏期間を経て発病します。
- 初期症状は発熱、頭痛、不安感、かまれたところの疼痛、倦怠感、食欲不振などがみられます。
- 侵入したウイルスが末梢神経を介して中枢神経に達すると、錯乱、幻覚、興奮、筋肉のけいれんを呈し、最終的には意識障害が起きて死に至ります。
<原因>
- 狂犬病ウイルスを保有する犬や猫、キツネやコウモリにかまれたり引っ掻かれて感染します。
- 傷口から入る唾液が感染源となります。
- 日本では、犬に対する狂犬病ワクチンの接種が義務付けられたことにより発生していませんが、世界各地では現在も患者が発生しています。
<治療>
- 狂犬病が疑われる動物にかまれたり引っ掻かれてしまったら、まず傷口を石鹸と水でよく洗い流します。次にすぐに病院を受診して、狂犬病ワクチンと抗狂犬病ガンマグロブリンを投与して発病を防ぐことが必要です。
- 狂犬病の流行地へ旅行する場合などは、事前にワクチンを接種することで予防効果があります。