エボラ出血熱

■エボラ出血熱

<症状>

  • 発症は突発的に起こります。
  • 2~21日の潜伏期間のあと、突然の高熱、結膜炎、咽頭痛、筋肉痛、頭痛、下痢など重症インフルエンザ様の症状がみられます。次に、胸痛や腹痛、吐血や下血などの出血症状が起こります。
  • 死亡者の90%以上は消化管出血を示します。
  • 致死率は患者の53 ~88 %と報告されており、医療関係者の感染率も高いといわれています。
  • 解熱後血液の感染性はないとされています。

<原因>

  • エボラウイルスの感染によって発症し、アフリカ中央部、西アフリカで発生が見られます。
  • このウイルスを保有したり媒介する動物や昆虫などについては、全く不明です。しかし、人から人へは血液、体液、排泄物(尿、吐血、下血など)の傷口からなどの直接接触、飛沫などによって感染します。

<治療>

  • 特別な治療法はなく、輸液、呼吸や心臓の働きの管理など対症療法が中心となります。
  • 病室での感染者、患者の血液、体液、排泄物の取り扱いには必ず手袋、マスク、ゴーグル、ガウン、長靴などを使用し、接触感染を防ぐよう注意して下さい。