心筋梗塞 | 看護師が作成する病気・症状サイト

心筋梗塞

■心筋梗塞

<症状>

  • 冠状動脈の一部が極端に狭くなり、完全に詰まってしまった場合に起こる病気です。
  • 血流が長時間途絶えたために、心筋が壊死した(心臓の筋肉が死んでしまう)状態をいいます。
  • 何の前ぶれもなく突然発作が起き、胸が締めつけられるような激しい痛みに襲われます。
  • 発作時間は、30分以上続き、安静にしていても治りません。
  • 痛みは狭心症よりも強く、冷や汗、あぶら汗、嘔吐、呼吸困難などをともなう事もあります。
  • さらに進むと、血圧が低下してショック状態に陥り、心拍が停止する恐れもあるので注意して下さい。
  • なお、急性期を過ぎ、3ヵ月以上経過した場合を「陳旧性心筋梗塞」といいます。

<原因>

  • 動脈硬化によるものが大半を占めます。
  • 心筋梗塞は、この動脈硬化によってふさがった部分が崩壊し、そこに血栓(血の固まり)が形成されて血流が途絶えるものです。
  • その他、冠動脈のけいれんによって血流が途絶えて起こる場合もあります。

<治療>

  • 心筋梗塞は、狭心症の特効薬であるニトログリセリンが効かないのが特徴です。
  • 心筋梗塞の治療は一分一秒を争うため、発作後ただちにCCU(冠動脈疾患用集中治療室)のある病院へ搬送することが望まれます。
  • 急性心筋梗塞の治療のゴールデンタイム(心臓のダメージを少なくすることができる時間)である、発作後約6時間以内であれば、「冠動脈内血栓溶解療法」や「経皮的冠動脈形成術」の再灌流療法により治療が可能となります。
  • それを過ぎても12時間以内であれば、再開通することで効果があります。しかし、この時期を逃してしまうと心筋は壊死してしまい、心不全・ショック・不整脈などで死亡する確率が高くなるため注意してください。
  • 「冠動脈内血栓溶解療法」
    • 詰まった血栓を溶かすために、静脈内に血栓溶解剤を投与する方法と、カテーテルを用いて閉塞している冠動脈内に血栓溶解剤を直接投与する冠動脈内血栓溶解療法(PTCR)があります。
  • 「経皮的冠動脈形成術」(PTCA)
    • 細く柔軟な針金(ガイドワイアー)を狭窄した冠動脈まで通します。そして、ガイドワイアーにそって風船のついたバルーンカテーテルを狭窄部分に入れ、バルーンを膨らませて血管の内腔(狭窄部分)を押し広げます。
  • 「バイパス手術」
    • 冠動脈の閉塞部分を迂回する形で新たな血液の通り道を作る手術です。
    • 足の静脈を利用してバイパスを作る方法と、内胸動脈などの動脈を直接つなぐ方法があります。
    • 急性心筋梗塞では、冠動脈内血栓溶解療法や経皮的冠動脈形成術(PTCA)がうまくいかなかったときに行われます。
  • 急性期を乗り越えた場合は、再発防止のために、持続性硝酸薬、βー遮断薬、カルシウム拮抗薬、抗血小板薬などを用いた治療が行われます。
  • CCU(冠動脈疾患用集中治療室)に入院し数日間の安静後、心臓リハビリテーションを行います。ベッド上で起き上がったり、座ることから始め、運動量を徐々に増やしていきます。そして、1週間前後でCCUから歩いて一般病棟に移動します。退院前に運動負荷試験を行って心機能を評価し、退院後の運動の目安を決めていきます。