遠視

■遠視

<症状>

  • 遠視は遠くがよく見えると勘違いされますが、実際は、近くも遠くも見えにくいのが特徴です。
  • 遠くが見えるのは、無意識に、遠くを見るためのピント調節を無理やりはたらかせているからです。その結果、眼精疲労が生じます。
  • 軽度の遠視で年齢が若い場合は、ほとんど症状がありません。しかし、中年になってある程度以上の遠視になると眼精疲労の他に、眼痛、頭痛、涙が出る、肩が凝るなどの症状がみられます。

<原因>

  • 遠視は近視と逆で、外界から入ってきた光が網膜の後ろで像を結ぶため、遠くも近くも見えにくくなります。
  • 角膜から網膜までの距離(眼軸)が短い軸性遠視と、レンズ部分の入ってきた光を屈折させる力が弱い屈折性遠視があります。大部分は、軸性遠視で先天的なものです。

<治療>

  • 遠視の程度が軽い場合は、矯正の必要はありません。しかし、眼精疲労や斜視、弱視の傾向がみられる場合は、凸レンズの眼鏡やコンタクトレンズを使用します。
  • 小児の場合、強度遠視による見えない状態を放置すると、視力が発達せず弱視になってしまうため注意して下さい。

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