老人性難聴

■老人性難聴

<症状>

  • 加齢現象によって引き起こされる感音難聴です。
  • 最初は、高い音が聞き取りにくくなり、しだいに低い音も聞こえにくくなります。
  • 症状がゆるやかなために、耳が遠くなったことを自覚できず、周囲の方から指摘されて気付く場合がほとんどです。
  • また、加齢による難聴は、中枢神経の機能も落ちるので言葉を聞き取る力も衰えてきます。その為、耳元で大きな声で話し掛けられても、うるさく感じるだけで伝わりにくいのが現状です。(ニュース番組のアナウンサーの声は聞き取れますが、早口で話すお笑い番組などは分からないというのも老人性難聴の特徴の1つです。
  • 早い人では、30歳代から始まることがあります。

<原因>

  • 老化によって、聴覚中枢や中枢までの伝達路、内耳の感覚細胞が衰えるためといわれています。

<治療>

  • 一般的には、薬剤が用いられますが、効果は期待できず、補聴器の使用が唯一の方法です。
  • 聞き返しが多く、聞き違いをしたりと不便を感じている方は補聴器が必要となります。
  • 補聴器のタイプには、ポケットに本体を入れる箱形(ポッケト型)耳たぶにかける耳かけ型耳の穴にいれる耳穴型などがあります。どのタイプが適しているかは、難聴の程度によって異なります。
  • 耳鼻科で検査を受け、医師に相談してから信頼できる専門店で購入して下さい。
  • 補聴器を使用する際、通して聞こえる音は通常の音とは異なるという点を理解し音に慣れていきます。この慣れは、眼鏡以上に必要で定期的に調整することが大切です。合わないと感じた時は、そのつど調整してもらいましょう。
  • 補聴器は、5~6年に1度をめどに買い替える必要があります。